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「和菓子わがし」は、日本にほんの美意識びいしきが詰つまった、繊細せんさいで奥深おくふかい伝統でんとう菓子かしです。その歴史れきしは古ふるく、特とくに室町むろまち時代じだいから安土あづち桃山ももやま時代じだいにかけて、茶道さどうの発展はってんとともに独自どくじの進化しんかを遂とげてきました。茶会ちゃかいでのおもてなしに欠かかせないものとして、その芸術性げいじゅつせいが高たかめられたのです。

和菓子わがしの最大さいだいの魅力みりょくは、その「季節感きせつかん」と「自然しぜんとの調和ちょうわ」にあります。春はるには桜さくらや梅うめ、夏なつには涼すずしげな水みずの流ながれや朝顔あさがお、秋あきには紅葉もみじや栗くり、冬ふゆには雪ゆきや椿つばきといったように、四季折々しきおりおりの風景ふうけいや植物しょくぶつが繊細せんさいな色合いろあいや形かたちで表現ひょうげんされます。主おもな材料ざいりょうには、餅米もちごめや小豆あずき(あんこ)、寒天かんてんなどが使つかわれ、素材そざいそのものの味あじを活いかした、上品じょうひんな甘あまさが特徴とくちょうです。

視覚しかくだけでなく、味覚みかく、さらには菓子かしの銘めいに込こめられた趣おもむきや物語ものがたりを通とおして、五感ごかんで楽たのしむことができる和菓子わがしは、まさに「食しょくの芸術品げいじゅつひん」と呼よぶに相応ふさわしいでしょう。

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